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オランダの医療システム – 家庭医と病院での診察(婦人科)

先日体調が悪くて家庭医(Huisarts)に診てもらうことがありました。

少し異常が見つかったので病院の専門医での診察を勧められ、本日行ってきたところです。

今回の記事では、実際に経験した、かかりつけの家庭医での診察から病院での診察に至るまでを解説したいと思います。

体調不良の場合はまず家庭医に相談

オランダでもし体調が悪くなった場合、まずHuisartsと呼ばれる家庭医に相談します。(ただしオランダ人は風邪の時は医者には行きません)

先日生理があまりにも長引いたため、心配になって家庭医へ電話し、3日後の予約が取れて診てもらいました。

通常診察時間は約15分なので、この日は詳しい検査ができず、翌日もう一度家庭医へ行くことに。

 

翌日はエコーを使って子宮の中を検査してもらいました。

すると小さな子宮筋腫が!

Covid前までは婦人科系の検査は定期的に行っており、子宮内もチェックしてもらっていました。

いつも子宮の状態は良かったので、筋腫が見つかったことはショックでした。

家庭医の先生が、希望するなら病院の専門医へ紹介状を書くと言ってくれたので、不安を解消するためにもお願いすることにしました。

 

病院への紹介状と予約方法

家庭医の先生に診てもらった日の夕方、病院への紹介状を送った旨の通知がZorgDomeinというプラットフォーム経由でメールで届きました。

リンクからZorgDomeinのサイトにログイン(パスワードはSMSで送られてくる)すると、どこの病院か、予約はどうやって取るかなどが詳しく書かれていました。

どの病院に紹介状を出してもらうかは家庭医の先生に頼めるようだけれど、今回は早く診てほしかったので少し遠くの病院でも良いと伝えたところ、やはり少し遠くの病院でした。

予約を取るための電話が病院から24時間以内にかかってくるとのことで、わたしの場合は翌日の12時過ぎに電話がありました。

あいにく着信に気づかなかったので折り返し電話をすると、オペレーターへ電話がつながるまで10分以上待たされました。

電話がつながってからはスムーズで、担当の先生が女性であることなどを教えてくれて、不明点がないかも確認してくれました。

肝心の予約は電話をした日から6日後に取れてびっくり。

周りの人の話だと予約まで3週間なんてことはよくあると聞いていたので、早く診てもらえるというだけで気持ちが楽になりました。

 

病院での診察当日

予約確認のメールの通り、IDを用意していざ病院へ。

初診の場合総合受付で書いてもらうフォームがあり、予約時間の20分前には来るように言われたので、病院へは余裕をもって到着しました。

総合受付を済ませると、産婦人科でもう一度受付してと言われました。

結構混んでいて待たされること30分、医師に呼ばれて個室へ案内されました。

まずは問診。どういう症状があるのか、いつ頃からなどかなど、細かく先生に伝えました。

 

「では子宮の中を見てみましょう」

とドアで仕切られた診察室へ案内されました。

そこにはなんとカーテンで仕切られた着替えコーナーが!

…というのも、オランダで婦人科系の診断を受けるとき一番嫌なのが、着替える場所が無く、先生の前でおもむろに服を脱がなければならないということ。

この病院ではちゃんと着替える場所があって感動。

…まぁその後はお決まりの診察台に座らされましたけど。

それでも医師の診察がテキパキしていて、超音波での検査も2、3分しかかからず、すぐに終わったので気が楽でした。

 

結果は「心配無用!」とのことで、わたしも付き添ってくれた夫も心底ほっとしました。

筋腫はほんの1㎝ほどのサイズで、それを除けば子宮の状態も良く、何も心配することないと。

ただ先日のような生理不順が何か月も続くようなら、別の検査をするのでまた電話してと言われました。

先生はリラックスしていて安心できたし、質問にもはっきりと答えてくれて、受診して良かったなと。

もしこの先また何か異常があったら、同じ先生にお願いしようと決めたところです。

 

今回はオランダでの家庭医、病院での診察についてお話しました。

日本とはシステムが違うので、周囲に「病院に行く」と言うと大事なのではないかとすごく心配されます。

さて今回の診察料はいかほどになるか、またブログで公開したいと思います。お楽しみに…