世界で最も保険が好きな人種と言われているオランダ人。
医療保険や自動車保険などの加入必須な保険から、新品の家具が破損・汚れた際に修理費がカバーされる家具保険(?)なるものまで存在します。
この記事では、オランダで加入が義務になっている保険と、おすすめのオプショナル保険について、費用と合わせて紹介します。
※ 保険料に関しては筆者自身の年齢や居住地を元に算出しています。保険料は家族構成などによって大きく異なることがありますので、ご自身の情報に基づいて確認することをお勧めします。
加入が義務付けられている保険
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医療保険
月々の保険料:141ユーロ(約1万8300円)
オランダに居住する人全員が加入を義務付けられている保険。医療保険についてはこちらの記事を参照ください。
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自動車保険
オランダの2016年の平均年間自動車保険料:400ユーロ(約5万2千円)
オランダに居住、オランダのナンバープレートの付いた車を所有し、運転免許証を持っている場合、自動車保険への加入が義務付けられています。
加入が必須なのは最もベーシックな第三者に対する賠償保険で、事故などにより相手の車、所有物の破損、相手が怪我をした際に保険料が支払われます。
盗難や破壊行為に遭った場合、嵐による破損など、自分の車に対してオプショナルで保険をかけることも可能です。
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住宅保険
月々の保険料(下記の住宅保険と家財保険の合計):45ユーロ(約5,850円)
オランダで家を買い住宅ローンで支払いをしている場合、住宅保険への加入が義務付けられています。火災、雷、嵐、強盗、破壊行為により家が破損した際に保険料が支払われます。
家財保険はオプショナルですが、上記の災害や強盗などにより家具や貴重品が破損、盗難に遭った場合に補償されるので、入っていると安心です。
また、住宅保険のパッケージによく含まれているのが損害賠償保険。第三者の所有物を破損してしまった場合に補償される保険で、オランダ人の85~90%が加入しています。
おすすめのオプショナル保険
加入は義務付けられていないけれど、入っておくと何かしら役に立つ保険を3種紹介します。
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旅行保険
筆者の場合、月額141ユーロの医療保険に旅行保険も含まれています。
旅行や出張中に事故に遭い、救急車やヘリコプターを呼んだ場合、高額の医療費が請求されることがあります。そんな時入っていて安心な旅行保険。
(実際友人がイタリアでスキー中に事故に遭い救急のヘリコプターで病院に運ばれ、後からものすごい額の請求書が来たとか…。友人は保険に入っていませんでした)
また、スーツケースの盗難、破損、やむを得ない理由で旅行をキャンセル・短縮しなければならない場合に旅行代金が返金される保険も含まれています。
※保険会社や保険の種類によってはCovid19による変更・キャンセルは補償されない場合もあります。
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生命保険
月々の保険料:30ユーロ(約3,900円)
パートナーと共同で住宅ローンを支払っている場合、入っておくことをおすすめするのが生命保険。
夫婦どちらかに万が一のことが起こった場合、住宅ローン(の一部)を保障する保険で、ローンの支払ができなくなり、遺族がすぐに家を出なければならないという状況を避けられます。
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弁護士保険
月々の保険料:8ユーロ(約1,040円)
家を売買する際に(買主・売主と)トラブルが発生、専門的なことには詳しくないし、弁護士に相談したいけど費用が高そう…
そんな時役に立つのが弁護士保険です。
裁判を起こすところまでいかなくても、何かが起きた時に法律の専門家に相談できるという安心感があります。
今回はオランダで加入が必須な保険3種と、オプショナルでの加入をおすすめする保険3種を紹介しました。
オランダ人がいかに万が一の時に想定外の出費を避ける、言い換えれば保険で安心を買うことに重点を置いているかがわかります。
わたしもオランダ社会で働く身。外国人ということもあり、いつ何が起こるかわからないので、弁護士保険は掛けておいたほうがいいかなと思い始めました…。
メジャーな銀行などのサイトで、ここに挙げた保険(医療保険以外)の保険料を計算できるので、ぜひ一度保険について見直してみてください。