近年の住宅数の不足により、空前の住宅価格高騰が続いているオランダですが、夫とわたしは幸運にも2019年にマイホームを購入することができました。
昨2020年に新居が完成し、引っ越した我が家。
家に住み始めてから定期的なメンテナンスを行ってきたか、またどんなメンテナンスをしてきたかにより、将来売りたいと思った時に家の価値が変わってきます。
購入後に必要なメンテナンスと、それに伴う費用に関してお話しします。
固定資産税などの税金
住宅を購入したら家の価値により固定資産税を居住している市に納める必要があります。
家の価値は住宅価格の増減・環境の変化などにより年々変わるので、毎年市が定めた家の価値により、一定率の税金を納めます。
またゴミや水、下水の使用にも税金がかかり税額は市により様々です。(これらの税は賃貸住宅でも支払います)
ボイラー / ヒートポンプ
湯沸かしや床暖房に使われるボイラーやヒートポンプのメンテナンスは、定期的に行うことをお勧めします。
我が家が業者と契約しているのは年間約260ユーロのサービスで、下記のメンテナンスが含まれます。(技術者の時給は別途支払う必要あり)
- 年に一度のヒートポンプの定期点検と、換気装置(キッチンの換気扇ではなく、家全体に換気装置が配置してあります)の掃除
- ヒートポンプに異常があった場合の修理
寒さの厳しいオランダでは、ヒーターや床暖房が常に正常に作動するようにメンテナンスは欠かせません。
屋根 / 雨どい
オランダの住居の屋根には数種類の素材が使われています。
- 銅
- 瓦
- 木製の屋根板
- 萱葺き
- セメント
それぞれの種類によりライフサイクルは異なりますが、定期的に修理することが必要です。
また、雨どいに砂や葉が溜まると雨水が正常に流れず、家の周りが水浸しになったり、雨漏りや外壁が痛む原因になります。
雨どいの掃除は1メートル当たり5ユーロほどからサービスを受けられるので、雨水がうまく流れていないと感じたら業者に依頼するとよいと思います。
庭のメンテナンス
オランダは国土の4分の1が海面より低い干拓地です。
そのため、庭や駐車場のタイルが元々の位置から沈んでしまうことがよくあります。
5~10年に一度は庭のタイルを剥がし土を盛り、土地を高くしてタイルを張り直す整備が必要になります。
ここまで、オランダでマイホーム購入後に必要なメンテナンスについてお伝えしてきました。
もちろんこの他にも内装(壁や床)の整備や、リノベーションなども視野に入れると良いと思います。
家は重要な資産ですのでしっかりとメンテナンスをして、価値を高く保っておきたいですね。
ぜひ住居購入時の参考にしてみてください。