「男女平等」は各国の先進度を測るのによく使われる指標ですが、わたしはオランダほど本当に男女平等な国は今まで見たことありません。
わたしと夫は家のローンも含め、家計は全て手取り額の割合に沿って折半しています。
外食や旅行費用、臨時出費で家電を買ったときなどは全て半額ずつ支払っている我が家。
一緒に住み始めたころはは、なぜ給料の低いわたしが収入の多い夫と同額支払わないといけないのか?と疑問に思っていました。
それから腑に落ちないながらもオランダ流を続けていたら本当の平等はこういうことなのだと目からウロコ。
生活費を折半するほかにも、家事や買い物なども全て二人で行っているので、まさに平等です。
この記事では私たちがどうやって生活費を決め、支払っているか紹介します。
二人でシェアしている費用のリストアップ
月々かかる生活費のうち金額が決まっている項目はエクセルでまとめ、Googleアカウントで共用して管理しています。
二人で負担している費用は主に
- 住宅ローン
- 食費
- 住宅保険
- 水道・電気代
- ゴミ税
- Netflixなどのサブスクリプション
- インターネット月額
これらの総額を給料(手取り額)の割合に沿って支払っています。
仮に夫の給料が3000ユーロで、わたしの手取り額が2500ユーロだとすると、夫が生活費の55%、わたしが45%を支払います。
このリストを数か月に一度見直し、無駄に支払っているサブスクリプションサービスが無いかどうか、負担額が正しいかなどをチェックしています。
共通の銀行口座で生活費の管理
オランダではパートナーと(結婚している・いないに拘わらず)共同で銀行口座を作ることができます。
デビットカードも二人がそれぞれ持てるので、共通の口座から支払いをする際はとても便利。
わたしたちはこの共同口座に毎月決まった額の生活費を振り込み、電気代やインターネットの料金は自動引き落としにしています。
臨時出費があった時には、その半額ずつ共通口座に振り込みます。
移住にかかった費用も折半
ところで、EU圏外からオランダへ移住してきた人は、ビザの種類によってはInburgering(直訳すると”市民化”)というシステムに沿って、語学やオランダで生活していくための知識を勉強し、最終的にテストを受け合格しなければなりません。
6科目あるこのテスト、一定の期間内に合格しないと罰金が課される結構厳しいシステムです。
これらのテストに合格するためには語学学校に通ったり、オンライン講座を受講するなど、勉強に費用がかかるのはもちろん、テストも教科ごとに受験料がかかります。
わたしと夫の場合、二人で話し合ってわたしがオランダで生活することになったので、この市民化テストとそれに関わる教材費・語学学校費用なども折半してもらいました。
男女がとっても平等な国オランダ。
Go Dutchということわざにもある通り、なんでも割り勘にするのが当たり前です。
夫から何かをおごってもらうことは誕生日などを除いてあまり無くなりましたが(泣)
それでもどちらかが得、損をしているという感覚はなく生活できているので、お金に関してはストレスフリーなのはオランダ生活で気に入っていることの一つです。